DAOの始め方・作り方をわかりやすく解説!Aragonで誰でも簡単に10分で

  • 2022年10月10日
  • 2022年10月11日
  • DAO
DAO

最近、DAO(Decentralized Autonomous Organization、分散型自律組織)という言葉を聞くこともあると思います。

とはいえ、「DAOを始めたいけどよくわからない」と思っている人も多いのではないでしょうか?

この記事では、「DAOの始め方・作り方」を一通りご理解いただけるようにわかりやすくご説明します!

以下、本記事の要点です。

  1. DAOは組織を構成する全員が意思決定に携わることで自律的に運営される組織
  2. テスト用のMATICやETHを利用して無料でDAOを作ってみることも可能
  3. AragonはDAOを立ち上げ・運営する上で比較的機能が豊富
  4. 提案・質問と投票も手軽
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そもそもDAOとは?

DAOはDecentralized Autonomous Organizationの略で、日本語では「分散型自律組織」と訳されます。

読み方は「ダオ」です。

一般的な会社のようにリーダー(中央管理者)が率いる組織ではなく、(権力を分散して、)組織を構成する全員が意思決定に携わることで自律的に運営される組織です。

詳しくはこちらをご覧ください。

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テスト用のMATICを取得

今回はお試しとして、無料で使えるテスト用のMATIC(Polygon Networkのトークン)を用いてAragonというプラットフォームでDAOを立ち上げる流れを説明します。

もちろん、この手順でテスト用ではなく本物のMATICやETHを用いても大丈夫です。

なお、MetaMaskを設定していない場合はこちらをご覧ください。

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MetaMaskをテスト用ネットワークに繋ぐ

まずはMetaMaskをテスト用ネットワークに繋ぎましょう。右上のアイコンをクリックし、開いたメニューから「設定」をクリックします。

右上の「イーサリアムメインネット」の表示をクリックして、表示されたネットワークリストから「Mumbai」をクリックします。

そうすると、 Mumbaiテストネットワークに繋がります。

(本書ではMumbaiで説明していますがその時に使いやすいテストネットをご利用ください。)

テスト用のMATICを入手

Polygon Faucet(https://faucet.polygon.technology)などのテスト用トークンを付与してくれるWebサイトにアクセスします。「Wallet Address」欄に「0x」で始まるあなたのMetaMaskのアドレスを入力します。

ここでは「0x6eB〜」となっており、クリックするとコピーできます。これを「Wallet Address」欄にペーストして「Submit」をクリックします。

https://faucet.polygon.technology

「Confirm」をクリックします。

https://faucet.polygon.technology

数分するとテスト用のMATICが付与されます。足りなくなったら都度同じようにMATICをもらうようにしましょう。

AragonでDAOを作ってみる

ここからがDAO作成の本番です。手順さえわかれば10分もかからずできてしまうので安心してください。ここでは、DAOを運営するためのコアな機能を備えたAragonというサービスを使います。

ただし、実際にDAOを運営する際は、Discordなどのコミュニケーションツールなど複数のツールを併用することになるでしょう。

AragonにMetaMaskを接続

Aragonにアクセスしたら、「Create your DAO」をクリックします。

>>Aragon公式サイト

https://aragon.org/aragon-client

ネットワークを切り替えるため、右上の「Ethereum」をクリックします。

https://client.aragon.org/#

今回はテストネットの「Mumbai」を選択します。

https://client.aragon.org/#
https://client.aragon.org/#

ウォレットを接続するため、右上の「Connect account」をクリックし、MetaMaskを選択します。

https://client.aragon.org/#

Organizationを作成

「Create an organization」をクリックします。

https://client.aragon.org/#

今回は「Company」を選択しましょう。「View details」をクリックします。

https://client.aragon.org/#/create

「Use this template」をクリックします。

https://client.aragon.org/#/create

他と被らないようにDAOの名前を決めます。ここでは「matsu」としています。

名前の横に緑のチェックマークが付けばその名前で問題ないので、「Next: Configure template」をクリックします。

https://client.aragon.org/#/create

各項目を調整したい場合はして、「Next: Configure template」をクリックします。

https://client.aragon.org/#/create

トークンの名前、シンボル、トークンを付与するウォレット、トークンの発行数を決めます。何か事情がなければ、アドレスはあなたのMetaMaskのアドレスで大丈夫です。

入力が終わったら「Next: Review information」をクリックします。

https://client.aragon.org/#/create

入力事項を確認して問題なければ、「Launch your organization」をクリックしてDAOの作成を完了させます。

https://client.aragon.org/#/create

これが作成したDAOの管理画面となります。

https://client.aragon.org/#/matsu

DAOで提案・質問と投票をしてみる

Aragon上ではDAOの重要な機能である提案・質問と投票をすることもできます。

提案・質問をする際は、画面左の「Voting」をクリックし、「Question」欄に入力します。

そして、「Create new vote」をクリックしてガス代を払い、提案・質問を公開します。

ここでは「Shall we dance?」という質問を公開しました。これに対してYesかNoで自分の意見を表明することができます。ここではYesに投票しました。

このDAOのメンバーは一人のため、Yesが100%を占めたという結果になり、提案は可決されています。

なお、「Tokens」から参加して欲しいメンバーのウォレットにトークンを送ることでメンバーを増やすことができます。

まとめ

  1. DAOは組織を構成する全員が意思決定に携わることで自律的に運営される組織
  2. テスト用のMATICやETHを利用して無料でDAOを作ってみることも可能
  3. AragonはDAOを立ち上げ・運営する上で比較的機能が豊富
  4. 提案・質問と投票も手軽
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