この記事では、日本円初のステーブルコインであるJPYC(JPY Coin)について説明します。
USドルのステーブルコインは活用が広がっており、JPYCも活用用途が広がれば興味深いです。
以下、本記事の要点です。
- JPYCはブロックチェーン技術(ERC20)を活用した日本円初のステーブルコイン
- 1JPYC=1円で常に購入・使用できる通貨建資産
- 暗号資産ではなく資金決済法上の自家型前払式支払手段
- 二次流通市場でも日本円建てのコインとして利用可能
- 松屋銀座など様々な分野で活用が進む
JPYCとは?暗号資産(仮想通貨)ではない
JPYC(JPY Coin)は、ブロックチェーン技術(ERC20)を活用した日本円初のステーブルコインです。
ステーブルコインは価格の安定性を実現するように設計された暗号資産(仮想通貨)とされていますが、JPYCの法的な位置付けは暗号資産ではありません。
JPYCは1JPYC=1円で常に購入・使用できる通貨建資産であり、資金決済法上の自家型前払式支払手段という立ち位置となっています。
JPYCの使い方
JPYCは、常に1 JPYC = 1円で物品の売買に利用できます。
また、MetaMask(メタマスク)などのウォレットやUniswapなどの二次流通市場でも、日本円建てのコインとして使うことができます。
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具体的な使用例は後述します。
JPYCの購入方法
JPYCの買い方はこちらのビデオを見るといいでしょう。
「JPYC Apps」を使って購入します。
JPYCの将来性
松屋銀座で採用
2021年12月6日からは、名門百貨店の松屋銀座でJPYCを使用した代理購入が始まっています!
購入の手順は以下です。
私が理解できていないだけかもしれませんが、例えば、実際の商品を店頭で見てからECサイトで銀行振り込み払いするような感じに見えます。
- 松屋銀座の対象売場にて商品を選ぶ(200万円未満の商品が対象)
- お取り置き票に記入
- 商品代金、送料、消費税などの合計金額相当のJPYCを当日中にJPYC社に送付
- (翌営業日に送付確認後)松屋銀座にて商品受け取り(配送も可能)
ただ、百貨店がこういった新しい決済手段を早期に導入するのは興味深いです。
今後は様々な分野で活用が進むかもしれないですね。
まとめ
- JPYCはブロックチェーン技術(ERC20)を活用した日本円初のステーブルコイン
- 1JPYC=1円で常に購入・使用できる通貨建資産
- 暗号資産ではなく資金決済法上の自家型前払式支払手段
- 二次流通市場でも日本円建てのコインとして利用可能
- 松屋銀座など様々な分野で活用が進む