2021年から何やら話題の絶えないNFT。
ニュース番組で取り上げられたり、有名企業が続々と参入したりと日に日に身近になっているように感じます。
しかし、流行っているけど何が起こっているのかよく分からない、と思っている人も多いのではないでしょうか?
この記事では、「NFTとは何なのか?」ということを一通りご理解いただけるように、『NFTがよくわかる本』著者がわかりやすくご説明します!
以下、本記事の要点です。
- NFTは代替できないデジタル資産
- NFTは価値の移転をスムーズにするという点でも革命的
- NFTはメタバースでも大活躍
- NFTと暗号資産(仮想通貨)は別
- NFTもWeb3の一要素
NFT(Non-Fungible Token)とは?
NFTはNon-Fungible Tokenの略で、日本語では非代替性トークンと言います。
簡単に言うと、代替できないデジタル資産のことです。
従来、デジタルデータはコピーし放題で、何が元のデータか証明することは困難でした。
しかしNFTであれば、見た目が同じでも本物と偽物を明確に区別することができます!
さらに、データの作成者と所有者をブロックチェーンに記録することもできます。
NFTが革命的な理由
クリエイターにより適正な評価を
上記のNFTの性質により、今まで自分のデジタル作品に十分な価値を付与できていなかったクリエイターも、より適正な評価を受けやすくなります。
メタバースでも大活躍のNFT
また、NFTはメタバース内での価値の移転をスムーズにします。
2021年10月にFacebookが社名をMetaに変更してから、何やら話題の絶えないメタバース。 ニュース番組で取り上げられたり、有名企業が続々と参入したりと日に日に身近になっているように感じます。 しかし、流行っているけど[…]
例えば、あなたのアバターが着ている服がNFTであれば、その服は唯一無二のものとして価値を認められやすくなります。
さらに、「世界に1つしかない」「有名人が過去に所有していた」「高級ブランドがデザインした」など、そのNFTにプレミアがつけば、需要が高まり、価格が上がることも考えられます。
あなたはその価値の高いNFTを他者にNFTを売却し、その代価を受け取ることができるのです!
NFTでなければ、その(デジタルの)服が本当に価値の高いものなのかを容易に証明できず、スムーズな価値の移転も難しかったでしょう。
NFTと暗号資産(仮想通貨)の違い
NFTに対して、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)は、円やドルなど法定通貨のように代替できる(同じ価値の他のトークンと交換できる)トークンです。
そのため、暗号資産は代替性のあるトークン(FT:Fungible Token)となります。
例えば、1万円札Aと1万円札Bがあるとします。1万円札Aはピン札で、一万円札Bは折り目があります。
多少の見た目の差があるとはいえ、1万円札Aも1万円札Bも同じ1万円の価値を持っていますよね?
つまり、1万円札Aと1万円札Bは代替性があるということです。
ビットコインも同じく、 Aさんが持っている1ビットコインもBさんが持っている1ビットコインも同じ価値であり、代替性があるトークンと言えます。
つまり、暗号資産はNFTではないのです。
暗号資産もNFTもブロックチェーン上で発行されるトークンなので、兄弟のようなものだと考えるとわかりやすいかもしれません。
NFTとWeb3
昨今では、「NFT」と「Web3」という2つのバズワード(流行りの言葉)が一緒に語られることも多いです。
「NFT」と「Web3」の関係性も解説します!
Web3とは?Web1.0、Web2.0との違いは?
Web3(Web3.0)とは、簡単に言えば、ブロックチェーンによって成り立つ分散型のWebです。
Web3を理解しやすくするために、Web1.0、Web2.0も説明しましょう。
Web1.0はホームページを見るだけなどWebがまだ一方通行だった時代のことです。
続いて、Web2.0はSNSなどWebで情報がお互いにやり取りできるようになった時代のことを言います。
そしてWeb3は、ブロックチェーンによってWeb2.0の問題点を解消する分散型のWebの時代となります。
Web2.0では、GAFAMなど特定の企業に個人情報が集中してプライバシーの問題が発生したほか、サイバー攻撃を受けやすい中央集権型の仕組みで成り立っているという問題点もあります。
Web3.0ではこれらの問題点が解消されると期待されています!
Web3とNFTの関わり
Web3では、暗号資産(仮想通貨)やNFTが重要な要素となります。
つまり、NFTもWeb3の一要素ということです。
NFTについてざっくり知るなら『NFTがよくわかる本』
『図解ポケット NFTがよくわかる本』は、上記の内容含め豊富な図解で解説しており、手軽にざっくりとメタバースについて学べる本となっています!
以下、目次です。
Chapter 1 NFTの基礎知識 1-1 NFTの基礎知識 1-2 NFTの持つ唯一性は革命的 1-3 NFTを実現するブロックチェーン 1-4 コンセンサスアルゴリズム 1-5 スマート・コントラクト 1-6 イーサリアムとガス代 1-7 英語は不要 コラム やっぱり「NFTはとっつきづらいな」と思う方へ Chapter 2 こんなにある!NFTの活用用途 2-1 NFT×アート 2-2 NFTアートの広がる可能性 2-3 NFT×音楽 2-4 NFT×トレカ(音楽、スポーツ) 2-5 NFT×トレカの可能性 2-6 NFT×ゲーム(メタバース) 2-7 Play-to-Earnの時代 2-8 NFT×ファッション 2-9 NFT×会員権 2-10 NFT×金融 2-11 NFT×不動産 2-12 NFTの著作権と所有権 コラム NFTによって新しく誕生した職業 Chapter 3 注目を集めたNFTアートの例 3-1 CryptoPunks(#7804) 3-2 CryptoPunks(#7610) 3-3 Meebits 3-4 The First 500 Days 3-5 Hashmasks 3-6 Alternate dimension 幻想絢爛 3-7 SCAM退散×GOX平癒 3-8 ジャック・ドーシー氏の初ツイート 3-9 World Wide Web(WWW)のソースコード 3-10 著名ミュージシャンの音楽 3-11 日本が誇る人気漫画家の作品 3-12 葛飾北斎の浮世絵 コラム NFTアートには実際価値はあるのか? Chapter 4 音楽やスポーツの楽しみ広がる!NFTトレカ 4-1 NBA Top Shot 4-2 アイドルトレカ 4-3 Sorare 4-4 Crypto Spells 4-5 Job Tribes 4-6 Gods Unchained コラム これからはさらに「オタク」の時代か Chapter 5 ゲーム好きに朗報! Play to Earnの時代が到来 5-1 ゲームをして親より稼ぐ子どもが増える? 5-2 続々誕生するメタバース 5-3 注目のNFTゲーム①Decentraland 5-4 注目のNFTゲーム②The Sandbox 5-5 注目のNFTゲーム③Cryptovoxels 5-6 ボクセルアート コラム スマホをポチポチするだけで暗号資産を獲得 Chapter 6 金融分野でのNFT 6-1 NFTがテーマのETF 6-2 NFTをふるさと納税で配布 6-3 NFTのポートフォリオを管理 6-4 NFTを担保にした貸付 6-5 RWAのトークン化 6-6 NFTが金融にもたらす意義① 6-7 NFTが金融にもたらす意義② コラム NFT×国際協力 Chapter 7 NFT市場の現状 7-1 NFT市場の伸びがすごい 7-2 一旦は調整局面か 7-3 NFTマーケットに注目するVC 7-4 著名なNFTマーケットプレイス 7-5 国内大手企業も次々と参入① 7-6 国内大手企業も次々と参入② コラム a16z以外の注目のVC Chapter 8 NFTを出品・購入する手順 8-1 スマホだけでもOK 8-2 ウォレット(Metamask)とOpenSeaを準備 8-3 MetaMaskの初期設定 8-4 MetaMaskのネットワークの設定 8-5 MetaMaskとOpenSeaを接続 8-6 NFTの出品方法 8-7 NFTの購入方法 コラム 「まずはやってみる」精神が大事 Chapter 9 NFTに関して気をつけるべきこと 9-1 Secret Recovery Phraseは最重要 9-2 偽サイトや詐欺に注意 9-3 DYORが基本 9-4 NFTの価値は未知数 9-5 NFTをリスクと考えすぎるのもリスク おわりに 用語集 索引
まとめ
- NFTは代替できないデジタル資産
- NFTは価値の移転をスムーズにするという点でも革命的
- NFTはメタバースでも大活躍
- NFTと暗号資産(仮想通貨)は別
- NFTもWeb3の一要素